家族シリーズ「変な名前の猫」|感動する話


子育てに関する感動する話をまとめました。
今回は、「変な名前の猫」です。

この記事を見ると毎回涙が出てきます。

変な名前の猫

三年前の夏、駐車場でガリガリの猫が寄ってきた。
俺たちの前によろよろと来ると座った。

「汚い猫だな」

と思っただけで他には何とも思わなかった。
猫を飼っていた彼女がその猫を撫でながら僕に言った。

「ここにいたら死んじゃう。」

当時突っ張って生きてきた俺は頭にきてこう答えた。
「何、病気なのか?死ぬと分かってて放っておくのは
殺すのと一緒だろ!何言ってんだオメー。」
そのまま膝の上に乗っけて車を運転して帰った。

顔は目ヤニだらけ、鼻水で鼻はガビガビ、
尻から出てきた回虫が俺のズボンの上を這っていた。

コホコホ咳をして、くしゃみで車のドアはベトベト、痰でゴロゴロいっていた。

「どうするの、その子?」
「治るまで俺が飼う。」
「じゃあ名前は?」
「うーん・・・タンが詰まってるから・・・タン助。」
「変な名前。」
「うるせー。」という会話をしたのを今でも覚えている。

風呂場で綺麗に洗って、キャットフードをあげた。びっくりする位食った。
獣医に連れって行って虫下しと風邪の薬を貰って帰った。

もともと飼い猫だったようで、トイレは最初からできた。
ペットが駄目なマンションだし、治って暖かくなったら逃がすつもりだったが、
1週間で方針を変えた。

あっという間に倍くらいに太り、夕方になると玄関で俺の帰りを座って待つようになった。
当時は分からなかったが、そうとう歳をとった猫らしい。

すごい食いしん坊だったが、歯が何本も抜けていて、毛も艶が無かった、
一日中じっとしていた、走ることもめったになかった。
ちょうど1年後、タン助は死んだ。

板で小さな棺を作り、タン助に出会った湖の桜の木の下に埋めた。

今になれば分かる。
出会った日、あれは痰が詰まってたんじゃなく、嬉しかったんだと。

タンんすけのおかげで、俺はすっかり猫バカになった。
3匹猫を飼っている。

今日も壁に掛かったタン助が俺を見つめている。

ペットを捨てたりするひとの気持ちが私には分かりません。
同じ家族なのに。心温まる話ですが、憤りも覚えます。
>感動する話まとめ

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