2sh系怖い話|「子供の泣き声」


EQ085_L

大学時代の話。少し哀しい出来事。

当時、母 親がストレスで倒れて入院。父と交代で看病していた。

2週間ぐらいたった、母は回復し、体力と気力を取り戻した。
ドクターに「あと2、3日様子をみて異常がなければ退院できますよ」
と言われた時には、心底ホッとしたもんだ。ま、そんな話はさて置いて。

病室には一応、付き添いの人の為の簡易ベッドがあるんだが、いかんせん
消灯9時生活はキツイ。なもんで、よくロビーの喫煙所で漫画読んだりしてた。
ロビーは一階、母が寝てる病室は二階。でもって二階は東練と西練に別れてた。
母親の居るのが東。西は、長期の入院生活を送ってる子供が大半だったと記憶している。

んで、夜とか結構泣いてる子供が多いんだ。やっぱ、長いこと家に帰れない
つーのは大人でも辛いものがある。しかたないよな、と思うけどやはりここは
病院、あんまりにも煩く泣いてると看護婦さんがたしなめに行く。
「がんばろうねぇ、もう少ししたらおうちに帰れるから、泣かないで」

その日も、夜中に子供が泣いていた。凄い勢いで、てな感じじゃなくて
シクシクシクシク・・・本当に哀しそうに泣いてた。ところでさ、病院に限らず
あーゆう建物って割と音が反響するもんだが、その泣き声の主がすぐ傍に
いるような、はっきりクリアに聞こえたんだよ。で、いつまでたっても
泣き止まない。不思議と看護婦のたしなめる声も聞こえない。おかしいなぁ、
などと思ってたら
「靴が無い」「おかぁさん靴がないよ」シクシクシク….「足が痛い」
「おかぁさん、足が無いよ・・・靴、はけないよ」
あー、足がないのか可哀相にな。そん時はそう思ったんだけど。

次の日その事を看護婦に話したら「いやぁだ。そんな子はいないわよ」
と、まぁお決まりの答えが。そんな事だろうと思ったよ。
洒落にも怖くも無くてすみません。

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