家族は全員、余命1年? 映画「TIME」の感想


 

アンドリュー・ニコル監督の映画「TIME」(2012年公開)を観ました。
考えさせられるメッセージ性のある映画でした。かなり面白かったし、
人間の人生とは?幸福とは?という命題について考えさせられました。

【概要】

舞台は近未来の世界で技術の進歩により、人間は25歳になるとそれ以降、歳を取らない世界。
実質的に不老不死を手に入れた人類は人の寿命を社会的に管理するようになっています。
人口の過剰な増加を防ぐ為に人々の腕には「ボディ・クロック」という緑色に発光している
体内時計が埋め込まれており、時計が0になると死ぬよう仕組みになっています。
人々が価値を置くのはお金ではなく、時間でスラムに住む貧困層の人たちは、25歳以降短い時間
しか生きられませんが、富裕層は永遠に近い時間を手にすることも可能です。

主人公のウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)はスラムで生まれた貧困層の28歳の青年です。ウィルが所有する時間は1日で、毎日、工場勤務をする事でなんとか3年生き延びています。

ある日、偶然出会った富裕層の男から、116年の時間をもらいますが、富裕層から時間を奪った容疑をかけられ、時間監査員(タイムキーパー)から追われる羽目になってしまいます。ウィルは今まで見る事のなかった、富裕層が住むエリアへと行き、そこで出会ったシルビアという富裕層の女性を誘拐して逃亡を図ります。

 

【感想】
人間の余命が人間の決めたシステムで管理される世界観は衝撃的でしたが、今の科学技術を見ていると、
遺伝子操作で人間が不老不死になるという事自体はそんなに無謀な想像ではないな、と思いました。
「時間がないから仕事ができる」という人がいますが、まさにそうだなと思います。映画の中で時間を
たくさん手に入れて、永遠に死なない富裕層は怠惰になっています。時間があるから急がないし、
バイタリティーを持って生きれなくなってしまっています。
そして一部の富裕層が人類の時間を搾取して、貧困層は時間が全く足りない状況になり、必死に
働きますが、システムでうまい具合に管理されて、数年で死にます。みんな余命は1年未満なんです。

主人公の言葉で印象に残ったのは、「人間は死ななければならない、その生が誰かの犠牲の上にある以上は」
というセリフ。

じゃあ、食物連鎖は?人間は誰かの犠牲で今も生きているのでは?そんな意見も出そうな、セリフですが、
他人に不利益を与えることで自分が利益を得ようとすると、歴史的に見て、そういう人間は長くは
続かないものです。世界が近代化する過程で起きた、数々の革命や戦争も不条理な不幸を運命づけられた
人々が立ち上がった。という背景を持っている事が多いです。人間、恵まれない環境の方がパワーを持つと
僕は思います。

世の中の仕組みは誰かの不幸で成り立つ構造ではいけないな。と勉強させられました。

 

【評価】
総評:★★★★
主人公の男気:★★★★★
ヒロインの美人度:★★
ヒロインはナイスバディ:★★★★★★★★★★
メッセージ性:★★★★
ストーリー構成:★★★
内容の濃さ:★★★

テーマと設定はとてもよかったです。あとヒロイン・シルビアのナイスバディには、夕暮れの夕日に向かって、
主人公ウィルの自分の時間を他人に分け与え続ける!という男気にも感動。さては九州男児だな?
「ナイスバディーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
と叫びたいくらいのナイスバディでした。

ストーリー構成とストーリーの濃さがいまいちだったなというのはありましたね。この設定だったらもっと掘り下げたり、
いろんな”裏”がいきなり出てきてもいいと思いました。シンプルでわかりやすいですが。

なので総評はおしい!★4つです。MAXは★5つ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>